「こういうのを旦那が探しているって言うのはうちらの間じゃ有名なんですぜ」 げひた笑いを浮かべた男――Bnitishと名乗った――の手にある写真に写っていたのは見たことのない武器だった。――ナギナタ、いつか文献に見た異国の武器に様相は似ていた。 「ほかにも旦那が興味を持ちそうな写真が3枚。 ……そうさなぁ、一枚50ロイヤル、全部で200ロイヤルでどうだい?」 この情報は貴重だ。それが200ロイヤル? ひょっとしたら作り物では、そんな懸念がなかったわけではないが自らの好奇心を押さえることはできず、結局4枚の写真を買った。 |
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「それじゃ旦那、あっしはこれで……」 Bnitishは薄汚いネズミのようにそそくさと消え去った。後に残った私は近くの木陰に腰を下ろし残り3枚の写真を確認することにした。 |
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最初に見た写真には一人の男が写っていた。容貌は一般ブリタニア人男性と変わらない。問題はその男の着ているものだ。 laminated wood aromor……? 現在ブリタニアにおいて木を利用した鎧は存在していない。技術的な問題か、材質的な問題なのかはわからないが長いことこの国で暮らしていて終ぞ見たことがなかった。 新技術の開発、新素材の発見、それとも最近噂に聞くことの多い新大陸で産出されたものなのか、謎は深まる……。 |
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次の写真では、男は色の変わった槌を持っていた。先の写真で手にしていた怪しげな色の剣が何だったのかが気になるが、一見ただのぼろ槌に見えるこれがどんな威力を秘めているのかも気になる。 | |
最後に、店の外に置いてある謎の本。そこには次のような文が記されていた。これが何を意味するのかはわからない。読者諸氏にはこれからの調査、研究の結果を望まれたい。 |