遺跡紀行


第二集 トリンシック〜ブリテイン、フェンズ オブ デッド経由

 「遺跡紀行」第二集は、前回の旅の拠点トリンシックから北上、フェンズ オブ デッドと呼ばれる沼沢地帯を通り王都ブリテインまでの旅路で遺跡を紹介します。
 フェンズ オブ デッド――ここはその名の通り危険な場所です。獰猛なワニ、凶暴粗野なリザードマンどもが数多く確認されているのは、ブリタニアの旅人にとってあまりにも有名な話の一つですが、それ以外にもこの地が゙死の沼"と呼ばれるわけがあるのをみなさんはご存じでしょうか。
 トリンシックとブリテインを行き来する老練な船乗り達はこの半島、周囲に浮かぶ島々を迂回してブリタニー湾、トリンシック港に入るそうです。なんでもこの呪われた沼の近くを船が通ると、どこからともなく浮かばれない魂たちが現れてはその船にとりつき、深く冷たい海の底へと引きずり込むのだとか…… そのような噂が相次ぐうち、いつの頃からかこの沼地周辺が゙死の沼――フェンズ オブ デッド"と呼ばれたのです。

 左はトリンシック〜ブリテイン間の写真です。各番号は以下に紹介する遺跡の位置を示しています。



















 No.1
 ブリテインからトリンシックへとのびる街道゙王の道"は比較的治安の良い道です。それというのも、高邁なる陛下のお力によって十分に拓かれ、衛兵の詰め所が街道沿いに建てられているからです。
 少し街道からはずれ森のなかに入ると、一つの石の建物が見えます。ここしばらく利用された形跡のない詰め所。街道から離れていることから、街道開拓前に建てられた見張り小屋と思われます。今でもひっそりと明かりをたたえるランプが儚げです。




















 No.2
 フェンズ オブ デッドの入り口にある大きな荒れ墓地。船乗りの語る幽霊はここから現れるというのでしょうか。いったい誰がいつ建て、何者が眠るのか。その墓標の多くが埋もれ行く今となっては知る術とてありません。

 次回はブリテイン〜ユー、スピリットウッドからディープフォレストまでの旅路で遺跡を探していきたいと思います。